1年生も入学してから、早いもので半年が過ぎました。
学校にも和裁にも慣れてきた頃かと思うので、入学したきっかけや感想、これからの抱負を聞いてみましたので紹介したいと思います。(写真と話の内容は夏休み前後のものとなります)
1年生 M・Aさん
『私は中学生の時、和裁士という職人がいる事を知りました。地元には和裁学校がなく、学校の近くに寮のある辻村和服専門学校に入学することを決めました。
浴衣を仕立て始めて4か月程経ちますが、仕立てることはとても奥が深く難しいなと感じます。手縫いで同じ目の間隔で真っ直ぐ縫うことが難しく、同級生がどんどん進んでいるのを見て不安になる事もありますが、他の人と比べる事で自分がどんどん成長する事が出来ています。
和裁だけでなく、茶道や着付け、染色などの授業もあります。茶道ではお点前はもちろん、おもてなしの心や季節を感じる事ができます。着付けでは着装だけでなく着崩れないポイントや普段着物を着る時にためになる事などたくさんの事を教えていただけます。1年生と3年生で染色研修旅行があるのでそれも楽しみです。和裁以外の事もしっかりと学ぶことで自分の知識も豊かになり和裁にも繋がるのでとても楽しいです。
今の目標は浴衣を一日で仕立てられるようになることです。上級生になるにつれて難しいものを仕立てることになるので一反一反早く丁寧に仕立てられるようにがんばりたいです。先生方は分からない事があれば理解するまで丁寧に教えてくださいます。
学校の行事では着物を着る機会が沢山あり着物を大勢で着る機会は少ないので、とても特別な時間を過ごすことが出来ます。
日本ならではの文化を学びたい、着物が好き、縫い物が好きな皆さんと今後一緒に学べたらとても嬉しいです。』
10月の現在、学生達は国家試験に向けて長襦袢の仕立て方を学んでいます。ゆかたと違う柔らかい生地なので最初は難しいかもしれませんが、上手に仕立てられるように励んでいって欲しいです。